CDの記憶 平沢進
神様である、と聞いた。
聴いてみた。
神様だった。
この神様のことはまだよく存じ上げない。
もっと知りたい。しかし、
多神教の音楽宇宙に住まう身としては、悲しいかな、
すべての神様に十分な祈りやお供物を捧げることは不可能なのです。
神様に栄光あれ。
余談(?)だが、筒井康隆の「パプリカ」は何度読み返しても眩暈がするほど面白く、
作者の剛腕にひれ伏してしまう。
あんなおそろしいものを書きあげた後も生存し別の作品を次々と書きあげている作家もまた、
神様なのだろう。