記憶の音節

なくしたCDの記憶を書き始めました。ブログ名は某書から拝借。

CDの記憶 波多野睦美さんの歌声

前回記事をアップしてから2か月近くも経ってしまいました。

たとえ短い記事でも、自宅でPCの前に座る時間がある程度確保できないと書けない(リンク貼ったりするのでタブレットスマホからでは面倒)。

ともあれ久しぶりの更新です。

 

途切れる前の記事でに兆候が表れていましたが、年末あたりから古楽好きに拍車がかかってしまい、クラシックでは古楽以外の音楽をろくに聴いていないという状態が続いています。

中世、ルネサンスバロックの音楽はこれまでもある程度は聴いてきたものの、古典派やロマン派に比べると圧倒的に聴いてない。なんという宝の山を見過ごしていたんだろう、いやこれまでは聴く耳ができていなかったんだろうか?と我ながら不思議です。

 

このブログでは、失われたCDを偲んでその記憶を書くというあまり景気の良くないことをネットの片隅でやっているわけですが、いっぱしの(?)古楽好きとなった今になってみると惜しまれてならないのが、日本の古楽界の至宝いや女神さま?波多野睦美さんのアルバムの数々。

実は以前の記事「武満徹のうた」でも1枚取り上げていました。

http://lamapacos.hatenablog.com/entry/2015/09/27/221754

 

もう大昔のこと、波多野さんとつのだたかしさんのデュオをごく小さな会場で聴く贅沢な機会に恵まれました。

夢のような時間でした…

 

それから時がたち、波多野さんは次々とすてきなCDをリリースしておられます。

私の聴いたものをいくつかご紹介。 

ひとときの音楽 ~バロックの美しい歌~

ひとときの音楽 ~バロックの美しい歌~

 

 副題どおりバロックの名曲集。

 

美しい日本の歌

美しい日本の歌

 

 日本の童謡や懐かしい歌。波多野さんの発音、発声で歌われると実に味わい深く感じられます。

 

山本容子 : エンジェルズ・アイ ~天使たちの降りるとき~

山本容子 : エンジェルズ・アイ ~天使たちの降りるとき~

 

 これは珍しい企画ものでした。改めて曲目リストを眺めると、古楽好きにはたまらない選曲。 

 

 こんな名盤が絶版とは。

 

 そして、こんなところ↓にも波多野さんの歌声が。

使われていたのはアンサンブル・エクレジアの「イギリスの古いキャロル」から、「チェスターの修道女の歌」。他にリュート独奏曲もありました。

地球交響曲 ガイアシンフォニー 第2番サウンドトラック

地球交響曲 ガイアシンフォニー 第2番サウンドトラック

 

 この映画で初めて波多野さんを知った人は多いでしょうね。私も観ました。

そういえば出演者のお一人「森のイスキア」の佐藤初女さん、最近亡くなられましたね。天国でもおにぎりを握って天使たちに喜ばれているでしょうか。ご冥福をお祈りいたします。

 

クリスマス・パスト

クリスマス・パスト

 

 上記「チェスターの修道女の歌」は、このCDの冒頭にも収録されています。

これはわりと最近、銀座の教文館で買った一枚。