記憶の音節

なくしたCDの記憶を書き始めました。ブログ名は某書から拝借。

CDの記憶 サンディーズ・ハワイ Sandii's Hawaii

久々にログインした勢いでもう一本書いてしまおう。

私のお世辞にも広いとは言えない音楽の守備範囲の中で、最も汎用性(?)が高く、老若男女誰にでもお勧めできる音楽がこれ。

サンディー姐さん入魂の歌声によるハワイアン名曲集。現在シリーズ第8作まで出ている。

説明不要、悲しい時にもうれしい時にも楽しい時にもきっとあなたの良き友でいてくれる音楽です。おわり。

 

こんなにも良い気分(←他に適当な言葉を思いつかない)に満ち満ちた音楽を他に知らない。

とにかく時と場合を選ばずどんなシチュエーションにも合う。ドライブにも最適。事故防止は良い気分から!

 

いくつかリンク貼っておきます。

 最新作

サンディーズ・ハワイ8 〜スマイル〜

サンディーズ・ハワイ8 〜スマイル〜

 

 

その7 

Sandii's Hawaii 7th-Island Style

Sandii's Hawaii 7th-Island Style

 

 

その6 

サンディーズ・クリスマス・ハワイ 〜サンディーズ・ハワイ6〜

サンディーズ・クリスマス・ハワイ 〜サンディーズ・ハワイ6〜

 

 

 2000年に出たベスト盤

ザ・ベリー・ベスト・オブ・サンディーズ・ハワイ

ザ・ベリー・ベスト・オブ・サンディーズ・ハワイ

 

1作目からすべて名作ぞろい。品切れの巻も、中古で探せばだいたい買えます。たぶん。

そういえば数年前、NHKの夜の番組でサンディー×吉本ばなな対談という企画があった。あれはなかなか良かった…

動画メモ クロード・ルジュヌ(Claude Le Jeune)のモテット他

このブログ何か月放置したやら(汗)

再生リスト的にまとめておきたい曲と巡り合ったので久々に書いてます。

ちょっと前まで全く知らなかったフランスルネサンス期の作曲家、クロード・ルジュヌ(ル・ジュヌと表記する例もあり)。

ネットで偶然見かけた寸評でこれは良さそうだと直感、とりあえず動画を探したら案の定、私の好みにぴったり。こういう時の勘にはわりと自信あるのです。ふふ。

アカペラの西洋宗教音楽、思えば古楽好きとなったここ1年半ほどの間にいろいろ聴いたなあ…と振り返りつつ、ここまで好みにぴったりなものはなかったかも?という気さえしています。

 

まずは4本シリーズの動画。ラテン語のミサということなのかな。夢幻的に移ろいゆく響きがたまりません。

1


MOTETS LATINS - Emendemus in melius (Claude LEJEUNE)

 2


MOTETS LATINS - Tristitia (Claude LEJEUNE)

3


MOTETS LATINS - Magnificat (Claude LEJEUNE)

 4


MOTETS LATINS - Benedicite (Claude LEJEUNE)

この曲、円盤欲しい。通販サイトでは見つからず。あれば少々高くても買うのだが。iTunesにもない。うう。

 

次はこちら。


Claude LE JEUNE - Salmos de la Reforma - LUDUS MODALIS.wmv

解説によると、ルジュヌはユグノー教徒だったのでフランス語で教会音楽を書いたのだそう。耳になじんだラテン語やドイツ語の宗教曲とは違った新鮮で美しい響きが素敵です。

 

も一つ。


Claude Le Jeune (1530-1600) La Guerre

 

世の中には未知の素敵な音楽が無尽蔵にあってありがたいことですなあ。

CDの記憶 波多野睦美さんの歌声

前回記事をアップしてから2か月近くも経ってしまいました。

たとえ短い記事でも、自宅でPCの前に座る時間がある程度確保できないと書けない(リンク貼ったりするのでタブレットスマホからでは面倒)。

ともあれ久しぶりの更新です。

 

途切れる前の記事でに兆候が表れていましたが、年末あたりから古楽好きに拍車がかかってしまい、クラシックでは古楽以外の音楽をろくに聴いていないという状態が続いています。

中世、ルネサンスバロックの音楽はこれまでもある程度は聴いてきたものの、古典派やロマン派に比べると圧倒的に聴いてない。なんという宝の山を見過ごしていたんだろう、いやこれまでは聴く耳ができていなかったんだろうか?と我ながら不思議です。

 

このブログでは、失われたCDを偲んでその記憶を書くというあまり景気の良くないことをネットの片隅でやっているわけですが、いっぱしの(?)古楽好きとなった今になってみると惜しまれてならないのが、日本の古楽界の至宝いや女神さま?波多野睦美さんのアルバムの数々。

実は以前の記事「武満徹のうた」でも1枚取り上げていました。

http://lamapacos.hatenablog.com/entry/2015/09/27/221754

 

もう大昔のこと、波多野さんとつのだたかしさんのデュオをごく小さな会場で聴く贅沢な機会に恵まれました。

夢のような時間でした…

 

それから時がたち、波多野さんは次々とすてきなCDをリリースしておられます。

私の聴いたものをいくつかご紹介。 

ひとときの音楽 ~バロックの美しい歌~

ひとときの音楽 ~バロックの美しい歌~

 

 副題どおりバロックの名曲集。

 

美しい日本の歌

美しい日本の歌

 

 日本の童謡や懐かしい歌。波多野さんの発音、発声で歌われると実に味わい深く感じられます。

 

山本容子 : エンジェルズ・アイ ~天使たちの降りるとき~

山本容子 : エンジェルズ・アイ ~天使たちの降りるとき~

 

 これは珍しい企画ものでした。改めて曲目リストを眺めると、古楽好きにはたまらない選曲。 

 

 こんな名盤が絶版とは。

 

 そして、こんなところ↓にも波多野さんの歌声が。

使われていたのはアンサンブル・エクレジアの「イギリスの古いキャロル」から、「チェスターの修道女の歌」。他にリュート独奏曲もありました。

地球交響曲 ガイアシンフォニー 第2番サウンドトラック

地球交響曲 ガイアシンフォニー 第2番サウンドトラック

 

 この映画で初めて波多野さんを知った人は多いでしょうね。私も観ました。

そういえば出演者のお一人「森のイスキア」の佐藤初女さん、最近亡くなられましたね。天国でもおにぎりを握って天使たちに喜ばれているでしょうか。ご冥福をお祈りいたします。

 

クリスマス・パスト

クリスマス・パスト

 

 上記「チェスターの修道女の歌」は、このCDの冒頭にも収録されています。

これはわりと最近、銀座の教文館で買った一枚。

動画メモ シャルパンティエ


Jordi Savall - Le Concert des Nations - Charpentier: Messe Et Motets Pour La Vierge

年末にすてきな曲を見つけた。

シャルパンティエは17世紀フランスの作曲家。

もはや好き嫌いを通り越していつまでも聴いていたい音楽。

クラシックの好みが年々古い時代へと移り変わっていくなあ…

動画メモ モンテヴェルディほか

 モンテヴェルディの『オルフェオ

最近たまたま聴いてたちまち気に入ってしまった曲。

初めて聴くのになんだか昔から知っていたように耳になじむ。

聴いていて全く疲れないのが不思議。

冒頭のファンファーレはNHKーFMの夜のクラシック番組でオープニングに時々流れる曲かな?


L' ORFEO: Favola in Musica (Claudio Monteverdi) - Representación de Jordi Savall

 

追加。こちら↓はモンテヴェルディ合唱団がアカペラでいろいろな作曲家の曲をつなげた演奏。夢見心地に誘われる。脳を休ませるのにも最適。


The Monteverdi Choir-John Eliot Gardiner - Pilgrimage to Santiago

 

追加。カンプラという作曲家のレクイエム。

これもネットで最近知った。なかなか良いではないですか。


Andre Campra (1660-1744) Messe de Requiem

 

 追記。おもしろい。


7 Péchés Capitaux de Monteverdi au Palais des Doges de Venise

 

 

 

 

ベートーヴェン ピアノソナタ第30、31、32番 グールド

ベートーヴェンの後期ピアノソナタ群は、クラシックのピアノ曲の中でも別格扱いで神聖視(?)する向きも多い、いずれ劣らぬ名作揃い。

30番、31番、32番の最後の3曲は、別々の曲でありながら「3曲まとめて一つの作品」という見方もあるくらい、内容にも共通性がある。合わせてちょうどCD1枚分程度の長さということもあり、3曲組み合わせて販売するのに適している。

実際、これらの3曲を1枚に収録して発売されているCDは多い。ある程度実績のあるピアニストならたいてい出しているのではないか、と思えるくらい。

おかげさまでこちらは、歴史上の有名ピアニストたちの演奏をお手頃価格で聴き比べることができる。ありがたやありがたや。(しかし今は動画サイトで更に簡単に聴き比べができるようになってしまった。ありがたいけれど、いいのか?)

まあそんなわけでこの3曲、私もあれこれ聴き比べを楽しませていただいた。3曲とも長さも適度、聴き込むほどに味わいも増してくるので、飽きるということがないのがありがたい。

並み居る名人たちの演奏の中にあって、 グールドの演奏は異色といっても間違いではなかろう。とにかく速い。ぼんやりしているとあっという間に曲が終わってしまう。しかし、機械的でつまらないかというとむしろ正反対で、類のない速いテンポの演奏からまるで清水が湧き出るかのように瑞々しい何かが尽きることなく溢れ出してくる。

吉田秀和さんもこの演奏を高く評価していて、「抒情の氾濫!」という表現を使っておられたのが字面ごと印象に残っている。(手元になくて正確に引用でないが。)

その文章が収録されたいたのはたしかこの本。

CD買い集めるお金がない頃から名文につられて何度も読み返してしまい、いっぱしの耳年増になってしまった。もちろん後になって購入の参考にもさせていただいた。いろいろ思い出深い。

世界のピアニスト―吉田秀和コレクション (ちくま文庫)

世界のピアニスト―吉田秀和コレクション (ちくま文庫)

 

 

ベートーヴェン:Pソナタ第30

ベートーヴェン:Pソナタ第30

 

 

 最近では田部京子さんが3曲を弾いた新盤がついに発売されたようだ。前から田部さんの演奏でぜひ聴きたかったのでとても楽しみだが、聴けるのはいつになることやら…

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第30番、第31番、第32番

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第30番、第31番、第32番

 

 

 

動画メモ ゼレンカ

 

CDを買うこともめっきり少なくなったこの頃、無料動画の功罪について考えてしまうこともないわけではないけれど、未知の曲を気軽に探して聴けることはやはりありがたい。

そして突然こんな曲を教えてくれるYouTubeさんのおすすめ機能は、なかなかあなどれないなあと感心する。
ということで、ゼレンカの宗教曲を。
 


Zelenka: Missa Omnium Sanctorum, ZWV 21 - YouTube

 

 


Collegium 1704 - Zelenka - Openingsconcert ...

 

ゼレンカはバッハと同時代、ボヘミア生まれの作曲家だそうな。

ある音楽評論家の方が「ゼレンカの曲に触れた者は、一様にその『速さ』に驚く」と書いておられたのを読んで以来、気になっていた。

聴いてみると確かにそんな感じがする。

毎日ではなくて時々聴きたくなりそうだ。

こういう偶然の出会いは歓迎。

 

追記。


Zelenka-Miserere in C minor ZWV57-Paul Dombrecht

ミゼレーレ。これは驚きの曲。

 


Jan Dismas Zelenka Melodrama de Sancto Wenceslao ZWV 175, Marek Štryncl

行き当たりばったりにゼレンカの曲を聴いていると短調の曲ばかりのような気がしてくるが、これは長調で開始される。